4. 形式・大会の違い
ボウリングの試合は、目的や参加人数によって形式が異なります。
プロ大会やアマチュアリーグでは、JPBA(日本プロボウリング協会)による公式ルールが適用されることもあります。
● 基本的な試合形式
① 個人戦
最も一般的な形式。1人で10フレームを投げ、合計スコアを競います。
ハイスコアを狙う純粋な実力勝負です。
② チーム戦(ダブルス/トリオ/チーム)
2人(ダブルス)、3人(トリオ)、4〜5人(チーム)など、人数に応じて編成。
メンバー全員のスコアを合計、または平均で順位を決定します。
③ リーグ戦
複数のチームが定期的に対戦し、長期的な成績で順位を競います。
安定したアベレージが求められる形式です。
④ トーナメント形式
勝ち抜き方式で、上位者が次のラウンドへ進出します。
個人戦・マッチプレー形式・ポイント制など、主催者ごとにルールが異なります。
● JPBA公式ルールに基づく試合方式
デュアルレーン方式
隣接する2レーンを1組として交互に使用します。
1フレーム目は左レーン、次のフレームは右レーンというように交互に投げ、各レーンで5フレームずつ行います。
レーン差による不公平を防ぐため、公式戦で採用されることが多い形式です。
シングルレーン方式
1つのレーンで10フレームすべてを投げる方式。
一般のボウリング場で最もよく行われる形式で、練習やローカル大会で多く採用されています。
マッチプレー方式
1対1で競う形式。基本的に各競技者は2フレームずつ連続で投げ、交互に進行します。
ストライク数やスコアではなく、「勝ったフレーム数」で勝敗を決める大会もあります。
緊張感が高く、プロトーナメントで人気の形式です。
ベーカー方式
チーム全員で1ゲームを完成させる形式。
1人目が1・6フレーム、2人目が2・7フレームを担当するなど、フレームごとに役割を分担。
チームワークと戦略性が求められる上級者向けルールです。
ラウンドロビン方式
予選を通過した選手が総当たりで対戦する形式。
対戦ごとの勝利数やトータルピンで順位を決定し、最終戦「ポジションマッチ」で順位を確定します。
安定したスコア力と持続力が求められます。
出典:日本ボウリング機構『ボウリングルール(2024年版)』をもとに要約・構成。